2019年5月27日にプレスリリースで「JALとマレーシア航空、共同事業を目指すことに合意」ということでものすごく簡単に説明すると便利になるしサービスの向上を目指しますよという内容。提携関係を強固にしお互いの国のツーリズムに関して貢献していくものだそうです。そして今後は共同事業を目指していくということです。
実際、JALはワンワールドメンバー内のアメリカン航空やブリティッシュエアウェイズ・フィンランド航空等と共同事業を実施しており、マレーシア航空とも同様な形で事業を展開していくものと思われます。
ただ、気になるところがマレーシア航空の財務状況がかなり逼迫していることが伝えられていることです。ここ数年赤字体質から抜け出せず政府は解体まで考えている様子。航空業界としてはかなり心配なことだと思いますけどね。
実際この1年で両社のビジネスクラスを利用した感想としてはまだまだ差があるなと感じたところです。フライトの出発時間に関してもクアラルンプール発は1時間程しか変わりませんし、成田発の時間に関しても1時間程度しか変わらないのであまり差別化になっていません。サービスに関してもマレーシア航空を利用したときはA380を利用したこともあり日本語のできるアテンダントはおらず日本人乗客の方は少し苦労していた様子もありますし、エンターテイメントの部分でも日本語メニューは無く英語とマレー語のみだったのを覚えています。ただ最近は主要路線にA350を導入するなど快適性はかなり増していると思います。
今後共同事業を開始するに当たってはやはり出発時刻の調整とサービスの見直しは必要になって来ると思います。出発時刻に関しては空港の発着枠の問題もありますし、サービスに関しても各社のプライドがあると思います。ただお互いの向上のためには最低限ここだけは必要なものだと思います。少なくともマレーシア航空側がどの程度変われるかにもかかっている思います。
マレーシア自体はすごく良い国で、過ごしやすいですしここ最近はロングステイしたい国ナンバー1にも選ばれているのでぜひ訪れてみてください。